【問題】
スタン・ノヴァクさんの息子のティムは明日から幼稚園に通います。しかし、ティムは幼稚園に行くのが嫌だとダダをこねています。父親のスタン・ノヴァクさんはいったいどういった方法でティムが幼稚園に行けるようにしたでしょうか?
【答え】
それでは…お待ちかねではないかもしれない答え!!
どーーーん
クリーブランドのスタン・ノヴァク氏が、講習会で報告したところによると、ある日の夕方、帰宅してみると末のむすこティムが居間のゆかのうえにひっくりかえって泣きわめいていた。ティムは、その翌日から幼稚園にはいるのだが、行くのがいやだとダダをこねているのだ。いつものスタンだったらティムを子供部屋に閉じ込めて、「幼稚園に行くんだ。聞きわけなさい」とどなりつけたことだろう。それで、ティムはいや応なく幼稚園に行かされることになるわけだ。
ところが、そういうやり方では、ティムを入園させることはできても、幼稚園を好きにならせることはむずかしいだろう。そこで、スタンは、まずいすに腰をおろしてこう考えた。
「もしわたしがティムだったら、幼稚園にはいる一番の楽しみは何だろう?」スタンは奥さんとふたりで、幼稚園でやるおもしろいこと、たとえばフィンガー・ペインティング(指に絵具をつけて絵を描くこと)、唱歌、それに新しい友だちなど、いろいろ考えてリストをつくった。そこで、作業開始だ。
「まず妻とわたし、それに長男のボブも動員して楽しそうに台所のテーブルの上でフィンガー・ペインティングをはじめたのです。やがてティムが台所をこっそりのぞきこむ。そのうちに自分も入れてくれといい出す。『ティムはだめ!幼稚園でフィンガー・ペインティングのやり方を教わってからじゃないとだめだよ。』そのあと、わたしは興奮をおさえきれないといった調子で、さきほどのリスト項目をあげ、幼稚園の楽しさをわかりやすく話してやったのです。
そして翌朝、自分がいちばん早起きしたらしいと思いながら二階の寝室から居間におりてみると、ティムがいすで眠っているではありませんか。『こんなところで何してるの?』とたずねると、『幼稚園におくれるといけないから、ここで待ってるの』といいます。
どうやら家族全員が夢中になって楽しんだおかげで、お説教やおどしなどではとうていのぞめない“幼稚園へ行きたい”という気持を起こさせることができたようです」。
参考文献:『人を動かす』デール・カーネギー
ふむふむ。
目の前に困難があった時、1歩引いて
自分にとっての喜びをイメージして取り組むのか!
0 件のコメント:
コメントを投稿