2014年10月7日火曜日

空をとぶ男


『空をとぶ男 』

ある男の話。彼の夢は空を飛ぶ事。いつか空を飛びたいと思っていて、いつも練習をしている。中々思う様にはいかない。どうしてだろう?と考えた時にもっと体重を軽くすれば飛べるはずだと考えた。体重をもっと軽くする為に通販でダイエットができるなんか変なブルブル振るえるベルトみたいなんをつける事にした。数ヶ月経つと前より10kgも痩せてすごくのびのびとした気分になった。これなら空も飛べるはずだと思ったが、それでも飛べない。

またまた男は考えた。空を飛ぶには鳥の勉強をして鳥の事を知れば空が飛べるはずだと考えた。その日、少し遠くの街にある大きな本屋さんに行き鳥に関する本をたくさん買った。その日から物凄く勉強して、気づいた頃には買った本を全て暗記するぐらい本を読みあさった。空を飛ぶコツみたいなものを掴んだ男はもうこれでやっと空を飛べるはずだと思った。空を飛ぶコツみたいなものを意識して飛び出した。それでもまだ飛べない。

男は次はなにをすればいいのかわからなくなった。今までたくさんの努力をしてきた。それでもなかなか飛ぶ事ができない。今までに悩んだ事はたくさんあったが、これほど悩んだ事はない。でもやっぱり空を飛びたい。男はなぜ空を飛びたいのか?という事を考えはじめた。空を飛んだらどんなにいい事が待っているのだろう?すごく心地よく、気持ちよくなるに違いない。ずっと飛んでいられるに違いない。

これといってビシッとくる理由はないが、でもあきらめたくはない。どんな形でもいいから空を飛びたい。と思った。男は自分には必ずできるはずだと確信していた。


それから5年後


彼は空を飛ぶことができるようになった。空は思ったよりも広くて、風が強くて、とても心地がいい。最高な気持ち。自分が想像していたよりも爽快。いつも見ている公園や建物などがまったく違うように見える。いつまでも飛んでいられる。飛んでいたい。今までの苦労が努力が走馬灯の様に振り返ってきた。本当に頑張った。みんなから馬鹿にされたがそれでも頑張った。たくさんの人がこっちをみている。みんなも空が飛びたいと思ってるに違いない。次は何処に飛んでいこうかな?と思っていた時に


男は目が覚めた。現実。
男は未だに空を飛ぶことができていない。目が覚めてとても残念な気持ちになった。でもほんの少しだけ嬉しい気持ちにもなった。男は未だにまだ夢を追い続けている。



はじめて短い小説みたいなんを書いてみました!途中まで期待して読んで下さった方がいれば、特にオチはなくて申し訳なかったです。笑
ここまで読んでくださった方に感謝です(^^)

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